【電子書籍と本】の最終決戦!結局どっちで読むといいの?

2020年3月27日仕事, 勉強

電子書籍と本についてどのように考えていますか?

  • 電子の方が持ち運びが便利
  • 本の方が目が疲れない
  • 電子だと集中できない目が疲れる
  • 特に何とも
  • 本を読まない

いろいろな意見があると思います。

読むことに関しては・・・

 

オフィスワーカーや電子機器を積極的に使っている人を対象にした調査によると、多くの人は「PCやタブレットで読むより、本の方が読みやすい

という結果が出ています。

 

なお、この調査では絵本を始め、広告、旅行ガイドなど幅広く調査していて、それらの総合的な結果が「電子より本の方が読みやすい」ということでした。

 

また主観的にPCやタブレットの方が「目に優しくない」と眼精疲労を感じているらしく、その他にも

  • 操作・身体上の制約
  • 集中を乱す外乱

など電子書籍をあまり良くないと感じている人は少なくありませんでした。

 

しかし!

科学的には電子書籍も本も読みに関する明確なパフォーマンスの違いはないとしています。

 

疲労度に関しても主観的には電子の方が疲れると評価されますが、科学的にはそこまで差が認められず「瞬きの回数が減りドライアイになる」程度でした。

 

要するに電子書籍で読んでも本で読んでも、読むことに関してのパフォーマンスの違いはほとんどないということです。

・・・しかしここからが本題です。

  • 書かれている内容を深く理解する
  • 頭の中で自分の言葉で要約する・メモする
  • 集中して没頭する

などに関しては「電子より本の方が優れている」ということがわかっています。

更に本が難しくなったり、長い小説になるほどこの差は顕著になることもわかっています。

 

「記憶に残るノートの取り方 パソコン?手書き?どっちがいいの?」に書いてありますが、学んだことを脳に記憶するには、先生の授業で聞いたことを丸写ししたり、教科書に書かれている文章をそのまま書くのではなく、

自分の言葉で要約することが大事」だということがわかっています。

 

「電子書籍でも同じことをしたらいい」と私も思ったのですが、実は電子書籍では出来ないのです。

 

出来ない理由はいくつかあります。

電子書籍の弱点その1「操作性」

今では操作がかなり簡単になっており「画面をスワイプさせるだけ」で次のページに移ることが出来ますが、これでも操作性は本に劣っています。

 

本で次のページにする時、無意識の状態でページをめくることができます。電子書籍でもスライドするだけで簡単にできると私も思うのですが、本より思考が伴った行動になってしまいます。

 

これは「慣れや習慣」によるものです。

 

我々は電子書籍より本の方が長い時間慣れ親しんできました。小さい頃は母親が絵本を読み、学生時代では毎日のように本に触れてきました。

本ほど電子書籍に慣れていないため思考が伴った行動になってしまいます。

 

書かれている文章を要約して自分の言葉でまとめることが出来ないのは、思考するための頭が足りなくなるからです。

電子書籍の弱点その2「集中できない」

なぜ電子書籍だと集中することが出来ないのか。それはデバイスが多機能だからです。

 

電子書籍で本を読んでるほとんどの人はスマホを使って読んでいると思います。スマホは本を読む以外に、本来の使い方である「電話メール」以外にも様々な機能が搭載されています。

  • ゲーム
  • ニュース
  • 動画
  • SNS
  • 仕事

様々な誘惑があるため気が散ってしまい、読書だけに集中することが出来ません。

 

電子書籍を読んでいても、

  • 友人からLINEが来ていないかな?
  • SNSをチェックしたい
  • 気になる動画を見たい
  • ゲームがしたい

と気が散る要素がたくさんあります。

 

しかし本にはありません。本は読むためのものだけであるからです。

 

アメリカン大学のバロン氏の研究より
アメリカ・日本・ドイツの学生(計533人)を対象にした調査によると

  • アメリカ:92%
  • 日本:92%
  • ドイツ:98%

もの学生は「本の方が読書に集中できる」と回答していました。逆に言えば「電子書籍は本ほど集中できない」ということです。

電子書籍の弱点その3「マルチタスク」

一般的にはまだまだマルチタスクが出来れば「仕事の効率が上がる」「家事に費やす時間が減る」と思われていますが、科学では数年前からずっと「マルチタスクは効率を下げる」ということを証明しています。

 

簡単で単純なことや訓練して習得して無意識に行動できることがあればマルチタスク的なことは出来ますが、基本的に人は1度に2つのことを考えることは出来ません。

 

「1から10を全部足しつつ、100から7を引けるだけ引く」という2つのことを頭の中で考えながら同時に行うことは出来ません。交互に計算することは出来ますが、同時にはできません。

 

このように人は1度に2つのことが出来ません。それを無理やりやると

  • ケアレスミスが増える
  • どこまでやったからわからなくなり、余計に時間がかかる
  • どちらか一方に集中できない

と、かえって生産性が落ちます。

 

図書館などでイヤホンをして音楽を聴きながら勉強をする人を見るのですが、あれはマルチタスクになってしまうので勉強は全然はかどりません。ラジオなんかも同じです。

 

このようなことが電子書籍の方が起こりやすいということです。

 

先ほど紹介したアメリカン大学バロン氏の研究の続きで「読書中に別の行動(マルチタスクに値する)をしたか?」という質問に

(単位%)

  アメリカ 日本 ドイツ
26 35 31
電子書籍 85 46 79

と答えました。

日本だけが異様に低いのは使用しているデバイスの違いで、マルチウィンドウが出来ないからです。

 

しかしマルチウィンドウが出来なくても本より電子書籍の方がマルチタスクをしているということには変わりはありません。

 

要するに電子書籍だと読書だけに集中したくても端末が多機能すぎるため読書以外の誘惑に負けるということです。

 

その結果書かれている文章を深く理解したり自分の言葉で要約することが出来ないのです。

まとめ~どちらがいいの?~

総合的に見れば本の圧勝のように見えますが、電子書籍には本には無いたくさんのメリットがちゃんとあります。

 

なのでどちらが悪くてどちらがいいという結論ではなく、その時に応じて使い分けるのが一番利口だと思います。

 

書かれている文章をじっくりと深く理解したいなら本だし、どこかに遠出した時に読みたいなら電子書籍がいいでしょう。明かりがないところだと本は読めませんが、電子書籍なら読めます。

 

その時に合った方法でどちらとも活用しましょう!

 

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参考文献
ペーパーレス時代の紙の価値を知る ~読み書きメディアの認知科学

2020年3月27日仕事, 勉強

Posted by たか